Googleに入社して10年たった

2007年10月1日に入社したので、10年が経過したことになる。10年! ずいぶんな長さだなあ。すっかりグーグラーとして慣れてしまったような気がする。渋谷ではたらいていたころ、まさか自分がシリコンバレーに移住するとは微塵も思ってもいなかった。

それなりにいろんなチームでの仕事もしてきた。はじめはモバイル検索のことをやってて(モバイルといってもフィーチャーフォン向けの検索ですが)、Google日本語入力、ChromeOS。一瞬のAndroid業を経て、いまはクラウド。

ひとくちにグーグルといってもそれぞれ仕事の内容や扱うテクノロジは違っていて、検索のころはmapreduceを書いてデータパイプラインをうんぬんしていたりウェブページや自然言語を相手にしていたわけだし、Google日本語入力は多少の自然言語処理と動作プラットフォームの知識、ChromeOSのころはおもにUIでウィンドウマネージャやウィンドウシステムやモダンなGUIシステムの話になったし、クラウドではAPIとかサービス管理。むだにいろんなことをやってる。

いろいろやってきたけど個別の成果は大したことなくて、まあたいして出世もしていないけれど、いちおう今のところなんとかかんとか生き延びている。

2012年9月にアメリカに移住してきたので、そこからすでに5年。ていうかグーグルの東京オフィスでの勤務期間よりアメリカのほうが長かったりして、これもあまり実感もないものだ。英語がうまくなった実感もまったくないな……。

そういえばメインの仕事がオープンソースになって久しい。ChromeもOSSプライマリだし、今のプロジェクトもgithubで仕事してる。数えてみれば、自分のグーグル内キャリアのうち半分以上はオープンソースで給料をもらっているわけで、自分がそういう立場になりえるとは学生時代とかは思ってもみなかったなと感慨にふける。これはもちろん時代の変化もある。いまどき、企業が自社の製品や成果の一部をOSSとしてリリースするなんて、ふつうのことだし。

まあ一種の記念カキコなのでオチとかはないですが、そんなかんじでぼちぼちやっております。