シーズン:未来への手紙

クリアした。

なかなかよかった。雰囲気ゲーム。寂寥感のある雰囲気がいい。盛り上がりもなにもない、ひたすらチルなゲームだ。

村の住人のひとりが不思議な悪夢をみた。長老によると「季節」の終わりが近づいているのだという。主人公はいまの世界のありさまと「季節」のおわりを記録するために村を出て旅に出ることにする……といった設定。プロモーションではあんまりはっきり書かれていなかった気がするが異世界が舞台で、この世界はどうも「季節」というものが移りかわることで世界がはっきり変化してしまうようだ。繁栄していた黄金の季節、戦争の季節、そしてまだ名前のついていない今の季節……。

ゲームプレイは、舞台となる世界のあちこちを行って、いろんなものを観察したり、写真に収めたり、レコーダーで録音したり。そういう素材を、もっているノートにまとめていく。それだけ。まとめるのもいろいろ凝ってデザインしてもいいし、雑にペタペタ貼るだけでもいいし、まあべつに何もしなくたっていい。基本的なことだけでストーリーは進んでいく。

ゲームとしては小規模のゲームで、数時間もやっていれば終わる。もうすぐ世界が終わる(変わる)というぼんやりとした寂寥感と終末感を味わうようなゲームだ。内省的なモノローグ、思わせぶりな台詞や世界観がなかなかいい。

クリアしたのでレビューを読んでいたらkotakuのレビューではコテンパンに批判していたが、あまり納得のいく批判には思えなかった。が、このレビュアーのような期待感をもってプレイする人というのはいるだろうし、そこには向いていないだろう。まぁ内容こんだけかとか、これで終わりなのか、ってなるもんな。