サンノゼのそばの山にリック天文台という天文台があるらしい、予約すれば夜の天文台ツアーに参加できて天文台を見学したり星をみたりできるらしい、というのをききつけて行ってみた。夜のツアーはけっこうな予約難度のようだが(たとえば今年のぶんの予約はもう完売している)なんとか予約できた。
リック天文台の場所はこのへん、サンノゼから山道を40分ほど走らせるとたどりつく山頂の天文台で、建設当時は世界最大の天文台であったらしい。むかしカリフォルニアにいたジェームズ・リックという大富豪(チョコレートのギラデリで有名)が私費をとうじてつくった天文台で、現在はUCサンタクルーズの管轄とのこと。ぼくが見学にいったときもUCサンタクルーズの学生の方が観測をしていた。


ツアー自体は、天文台のなかをみたり、観測している大学院生の人に話をきいたり、ジェームズ・リック氏の一生の話をきいたりしつつ、観測器でいくつか星をみさせてもらった。
リック天文台はかつては世界でも一二を争うぐらいの大きさの観測器を備えていたようだし、重要な研究施設としてそれなりに栄えていたらしい。ハッブルがいたこともあるとか、アインシュタインがいたこともあるとか。アポロ計画によって月に設置された反射器をつかったレーザー測距実験にも貢献したといっていた。いまはリモートから観測依頼もできるし、ほかにもいっぱい天文台があるからか、現地は閑散としている。とはいえ現役の天文台ではある。
歴史を感じさせる建物のかんじと先端的な施設が一体となっていておもしろかった。ツアーおすすめです。
