月: 2017年10月

豆腐づくり

料理ネタ。にがりと大豆があれば豆腐は作れるらしい、という話をきいて、つくってみた。

比較的簡易なのは、いわゆる寄せ豆腐(汲み取り豆腐)というやつで、これは雑に言うと、

  1. 豆乳をあたためる(75-80℃程度)
  2. にがりをまぜ、少しだけ撹拌する
  3. 20-30分ほど放置してから、布巾をしたザルの上にあげ、水分とにがりが流れ出るのを待つ

というだけでできる。にがりは日本食スーパーで入手できる……という話だったが、Marukaiになかったので、アマゾンから購入した。

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これはスーパーで買ってきた豆乳で作ったもの。豆乳は成分無調整がよいとされるが、成分調整って砂糖とかで甘くしているだけという話らしいので、成分調整豆乳でもできるとは思う(味は変になるかもだけど)。

次は豆からに挑戦、ということで、大豆から作る場合は、まず豆乳を作ってから上の行程を経ることになる。

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大豆。中国語では黄豆というらしい。これを水につけて一晩とかおく。水を吸ってふくらむ。ふくらんだら水と大豆をあわせ、ミキサーで粉砕。

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これは粉砕後。大豆はサポニンが豊富なのでめちゃくちゃ泡だらけになる。これを火にかけて加熱。沸騰後弱火で10分とか。で、熱々のところを布巾にとり、がんばって絞る。とっても熱い。なんでこんなことやってるのかなと思う。

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しぼった豆乳は少し冷まして、75-80℃程度になるまでふたたび加熱。

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にがりをいれて放置。

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放置のあと、布巾にふたたび汲み取り。

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できました。これはちょっとにがりが残っていてあまりうまくなかった。

豆乳をしぼる行程がひたすらめんどう&熱いなど難点があり、ぶっちゃけ買ってきた豆乳でもいいのではないか、という疑念は拭えないものの、科学実験ぽくてそれなりにおもしろさがあります。味はよいです。しかし買ってくる場合とのコスパを考えると……や、考えたら負けか。ベイエリアはサンノゼ豆腐など地元の豆腐屋があるので、買ってくる豆腐には事欠かないのでした。

そういうわけで豆腐でした。

Googleに入社して10年たった

2007年10月1日に入社したので、10年が経過したことになる。10年! ずいぶんな長さだなあ。すっかりグーグラーとして慣れてしまったような気がする。渋谷ではたらいていたころ、まさか自分がシリコンバレーに移住するとは微塵も思ってもいなかった。

それなりにいろんなチームでの仕事もしてきた。はじめはモバイル検索のことをやってて(モバイルといってもフィーチャーフォン向けの検索ですが)、Google日本語入力、ChromeOS。一瞬のAndroid業を経て、いまはクラウド。

ひとくちにグーグルといってもそれぞれ仕事の内容や扱うテクノロジは違っていて、検索のころはmapreduceを書いてデータパイプラインをうんぬんしていたりウェブページや自然言語を相手にしていたわけだし、Google日本語入力は多少の自然言語処理と動作プラットフォームの知識、ChromeOSのころはおもにUIでウィンドウマネージャやウィンドウシステムやモダンなGUIシステムの話になったし、クラウドではAPIとかサービス管理。むだにいろんなことをやってる。

いろいろやってきたけど個別の成果は大したことなくて、まあたいして出世もしていないけれど、いちおう今のところなんとかかんとか生き延びている。

2012年9月にアメリカに移住してきたので、そこからすでに5年。ていうかグーグルの東京オフィスでの勤務期間よりアメリカのほうが長かったりして、これもあまり実感もないものだ。英語がうまくなった実感もまったくないな……。

そういえばメインの仕事がオープンソースになって久しい。ChromeもOSSプライマリだし、今のプロジェクトもgithubで仕事してる。数えてみれば、自分のグーグル内キャリアのうち半分以上はオープンソースで給料をもらっているわけで、自分がそういう立場になりえるとは学生時代とかは思ってもみなかったなと感慨にふける。これはもちろん時代の変化もある。いまどき、企業が自社の製品や成果の一部をOSSとしてリリースするなんて、ふつうのことだし。

まあ一種の記念カキコなのでオチとかはないですが、そんなかんじでぼちぼちやっております。