月: 2022年3月

アメリカから日本に入国した

大したことはない体験記だけど、ないよりはいいかと思うので書いておきます。

はじめに:2022年3月の話です。国際線の出発地はロサンゼルス国際空港(LAX)でした。新型コロナウィルスのパンデミックによる入国制限の状況は刻々と変化しているので、この体験談がどれぐらい持続性のある情報になるかは分かりません。

私が入国した時に必要だったものは、航空機の出発時刻から72時間以内で新型コロナウィルスが陰性である証明書と、質問表の回答、後ブースターショットまで含めたワクチン証明書でした。誓約書は必要かと思って記入して持ち込んだのですが、結果としては必要ではありませんでした(待機が必要ではないため、またファストトラック(後述)によってハンドルされているからかも知れません)。ワクチン証明書はCDCの紙のカードも持ってきていますが、今の所Google Payに保存したQRコードのものしか使っていません。

陰性証明は、LAX内にあるClarity Mobile Labというところのサービスを利用しました。基本的にはこのブログの記事を参考にしてそのまま行いました。Clarityが発行する証明書は日本政府が発行する書式とは異なりますが、問題なく入国できました。一人$125の「24時間以内」コースを使いました(私の場合、結果は6時間ほどで通知されました)。1歳の子を連れていたのですが、子にも検査は実施して泣かれました。幼児に対しては検査自体が不可能なこともあるのでなくても大丈夫だという説も見かけたのですが、念のためということで。なお、「鼻腔ぬぐい液」という鼻の穴の奥まで突っ込まずに手前のみを擦って検体を取る手法も許可されたようなのですが、Clarity側でこうしたオプションが用意されておらず、鼻の奥までガッと突っ込む「鼻咽頭」になりました。検査結果がでた翌日、証明結果のPDFを印刷しておいたのですが、結果的にはこれは必要とされませんでした。

航空機は深夜(0:50)発のものでした。いろいろあって空港には8時頃にはもう到着していたのですが、チェックインは3時間前(9:50)からしか行なっておらず、時間潰しに苦労しました。空港内のお店は結構しまっていました。元々夜には閉まるからなのか、これもパンデミックの影響なのかは分かりません。ともあれ頑張って時間を潰してチェックインしました。チェックインの際には陰性証明書のチェックと質問表への登録の要請がなされます。トラブルはありませんでしたが時間は多少かかりました。そこからの荷物検査等はパンデミック以前と変わらないと思うので省略します。

荷物検査が終わってひと段落したところでファストトラックへの登録をしました。MySOSアプリとコンタクトトレーシングアプリは旅程の前の週などに事前にインストールしてあったので、アプリのインストール等はなく、航空機の座席情報や滞在先などの情報に答える質問票の登録と、ワクチン証明書のアップロード、検査結果のアップロードなどを行います。ここではワクチン証明書はQRコード付きの画面のスクリーンショットをアップロードしました。登録等が全て完了してしばらくすると確認が終わった旨の通知が来ました。

それから飛行機に乗り込みました。航空機はまだ空いていることを期待していましたが、かなり混雑していました。3列シートだと中央席は空いているところも目立つが窓席と通路席は空いているところがない程度、7割くらいは埋まってたんじゃないでしょうか。ただ、空港に到着してみたら多くの人が他国への乗り継ぎ便ということで降りていきました。日本が目的地だった人は少数派だったんじゃないかと思います。乗客の3割くらい?だったんじゃないかというぐらい。機内はそれほど変化は感じられず(もちろんずっとマスクをしているが)、特に書くべきことはなかったかなと。というか乳幼児を連れての長距離フライトとかしたことなかったのでそちらの方が新体験でした。

着陸後、まず席で待機するよう指示され、まず乗り継ぎ客から先に降ろされました。多分書類などの検査のフローが違うからだと思います。それがひと段落してから日本が目的地の人たちが降りるという流れでした。それで出る前になんとなく機内を眺めたところ、残っている人がかなり少なかったので、かなりの部分が乗り継ぎだったんだなと思いました。

降りてからは空港内をいろいろ歩き回って書類のチェックをされました。基本的にはファストトラックでチェックは済んでいるはずですが、確認というか、内容に誤りがないことを何度か確認するといった趣きでした。チェック自体は支障なくすぐ終わりましたが、何度も似たようなことを聞かれるのでファストトラックによる効率化がどこまで進んでいるかはわかりませんでした。大体これが降りてから30分-1時間くらいかかってた気がします。

そして唾液による検査を行いました。ただし乳幼児は唾液をこんなには出せないので、子に対しては再び鼻咽頭に突っ込まれて検体を採取されていました。この検査結果待ちがそれなりに時間がかかり、30分ほど席に座って待っていました。

ただ全般的に、着陸が早朝であり他の便がおそらくなかったために全体的な流れは非常にスムーズで、待ち行列のようなものもなく、待っている間の空間もかなり余裕があり、他の人と物理的に距離を取るのが容易な状態だったのでよかったです。

さて唾液検査の結果が陰性と出たので完了で、預け入れ荷物を受け取って、税関を抜けてそのまま出口を出ました。アメリカからの入国者でワクチン証明があるもの(及び同行する乳幼児)は強制隔離もなく、公共交通機関も使えるので、そのまま公共交通機関を使って移動しました。

というわけで、多分1ヶ月前とかと比べると随分と簡単に入国できるようになったのだと思います。空港内はいろいろ歩かされるし、同じようなチェックが多い気がするのはあんまり効率的に思えないけれど、事前に聞いていたよりはずっとスムーズだったし、特にトラブルもなく入国できたし、よしとしたいところです。