MMRがディープラーニングを敵視している件

話題の↓のツイートなんですけど、これ新刊の単行本なんですね: 新生MMR迫りくる人類滅亡3大危機!!

MMRの新刊がでてたとは知らなかったのでさっそく買って読んでみたんですが、読んでみると意外とこう……真面目なネタをいろいろ仕入れてるなあと。

この本、「三大危機」というタイトルにあるように、三話構成でそれぞれ別な理由により人類は滅亡の危機なんですけれども、一本目は太陽フレアで人工衛星が狂ってスペースデブリで大変なことに!というやつ。二本目はスーパーボルケーノで人類が滅亡する!というやつ。で最後はシンギュラリティの到来によりAIが人類を滅ぼす!と。ディープラーニングはこの文脈。ホーキング博士がなんか言った件なども引用されていたりして、なんというか……なんだろうなこれは、っていう気分になる。

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ホーキングあんま似てない気が……

もちろんそこにノストラダムスやレジデンス・オブ・サンを盛り込んでみたり、なんだかいろんなよくわからないネタを盛り合わせてみたり、話を過剰に展開させるなどして荒唐無稽なところまで話をつき進めていくのだし、そこに至るまでのドライブ感はいつもどおりではあるんだけど……とくにイエローストーン地下のスーパーボルケーノ! それなんていうかこう、実話じゃん、みたいな。そこの部分は。

なんとも不思議な読後感になるのであった。

ただ、中高生を中心に読まれていたころとは時代も違うし、読者層も違う(いまは当時の読者層であるオッサンが主力だろうし)。そうした状況においては、これのほうがいいのかもなあ。虚実のバランスの取り方を考えてしまった。


うってかわって巻末の番外編はキバヤシの馬鹿話。かなり笑いました。キバヤシ先生、神の雫でもないのにワインポエムを詠んでいらっしゃる……!

そしてあとがきのボヤキもなんとも味わい深い。

でもやっぱり面白さでいえばひとつ前の復活編のほうが面白かったかなぁ。この見開きの面白さである。

2016-04-21
お前今更何言ってんだ